Red cat の数学よもやま話・新装開店

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川端先生流解法

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上図のように考えると
\left\{\begin{array}{ccc}
a^2 + (4 - b)^2 & = & 20 \\
(a - 2)^2 + b^2 & = & 20
\end{array}\right.
という連立方程式が得られます. 辺々引くと
4a - 4 + 16 - 8b = 0
となるので
a = 2b - 3
を得られます. これを代入して b についての二次方程式を解けば, 同様の解が得られます. ただし  a \gt 0 の条件を忘れずに!

まだまだあるよ!鬼難問の別解たち


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こちらの動画で紹介した別解の他に, 以下のような別解をいただきました.


多変数の多項式因数分解するとき, 変数に 0 を代入して, 最終形を予想するのは良くあるテクニックですが, 今回はまさにピッタリでしたね. 素晴らしい!

難問を解く鍵は?


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動画では天下りのように x - 2y を括り出していましたが, 何故この x - 2y に当たりをつけられれたのか, ちょっとその思考に深入りしてみましょう.

元の式が因数分解できるのであれば, 定数項を持たない ax + by の形の因数があるはずです. そこで

(ax + by)(cx^2 + dxy + ey^2 + fx + gy + h)

という形に分解できると考えたときに, 1次の項として出てくるのが 5x - 10y でなければならないので, a = 1, b = -2, h = 5 が怪しい, という話だったのです.