席替えの数理(その 1)
人のクラスで席替えを行う. このとき, ちょうど 人が前と同じ座席になるような場合の数を としよう.
すぐにわかることとして, 奇跡的にも全員が同じ座席になるような場合の数は 1 通りしかない. すなわち である. また, ちょうど 人だけが同じ座席になるということはありえない(残る一人はどこに座るのか ?)から, もわかる.
ちょっと考えると
であることがわかる. つまり, 同じ座席に座る 人の選び方の場合の数と, それぞれに残りの 人が前と違う座席に座る場合の数の積になる.
さらにわかることは
である.
我々の当面の興味の対象は
である.*1
に反転公式
を として適用すると
を得ることができる. 反転公式の証明は次回に. (続く)
*1:「コンピュータの数学」では n¡ と表記されていた.